笠利の「台所」1カ月ぶり再開 「味の郷かさり」に喜びの声 奄美市笠利町

約1カ月ぶりに営業を再開した味の郷かさり=1日、鹿児島県奄美市笠利町
新型コロナウイルスの感染拡大で休業が続いていた「味の郷かさり」(鹿児島県奄美市笠利町節田)が1日、約1カ月ぶりに営業を再開した。農産物直売所と観光案内所を兼ねた施設には奄美大島内で生産された旬の農産物や加工品、お土産品が並び、地元住民や観光客でにぎわった。
味の郷かさりは、同市での新型コロナ感染拡大に伴い、4月30日から休業していた。新型コロナが島内で初確認された昨年4月以降、たびたび閉館を繰り返したが、約1カ月もの長期間休業するのは初めて。
5月30日に島内の新型コロナ警戒レベルが最高の「5」から「4」へ引き下げられ、島内の感染者が減少傾向となっていたことから、施設を運営する「合同会社 味の郷かさり」の吉田茂子代表(69)は営業再開を決意。5月末から生産農家へ、農産物の出荷を呼び掛けた。
1日は午前9時の開店直後から、野菜を卸す生産農家が次々と訪れ、青果コーナーにはキャベツやカボチャ、スモモ、パッションフルーツなどが並んだ。営業再開を知った地元住民などが来店し、新鮮な地場産農産物を手に取っていた。
この日キュウリやキャベツなどの野菜を卸した岩元重徳さん(72)は「自分の育てた野菜を地元の人に購入してもらえるため、直売所の存在はありがたい。味の郷かさりに来ると、人との交流ができるのもうれしい」と話した。
近くに住む60代女性はナス、トマトなどを購入。「以前からここで野菜を買っていたので、再開してもらい助かる」と喜んだ。
吉田代表は「現在高齢者へのコロナワクチン接種が続いているが、今後もコロナ感染者が出る可能性がある。65歳以上の高齢者が多い社員を守るためにも、島内の感染状況によって営業の可否を判断していく」と述べた。
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