採捕停止命令が出された本マグロ。今期最多となる54本が水揚げされた＝19日午前、八重山漁協

　八重山漁協の本マグロ漁は19日午前10時、県知事発出のクロマグロ（本マグロ）採捕停止命令に伴い終了した。この日は同時刻までに1日で今期最多となる54本、9.1㌧が水揚げされた。八漁協の今期水揚げ総㌧数は70.6㌧、うち10㌧が地元に卸された。

　19日の54本のうち9本を水揚げした大喜丸の宮里長善船長（56）は「ことしは大漁だった。スタートから県外市場で予想以上の値がついた。最後に最多の水揚げができて少しびっくり」と笑顔をみせた。

　宮里船長によると5月に入ってから水揚げが増えたという。最盛期の中での停止にも「みんなが守ってることなのでしょうがない。海からマグロがいなくなると大変。来年もたくさんとれることを願う」と話した。

　昨年は6月10日に採捕停止命令が出されており、20日ほど早く終了した。