鳥海山（標高2236メートル）が登山シーズンを迎えた。多くの登山者が訪れ、白く輝く残雪と黒い山肌のコントラストが鮮やかな、この時期限定の絶景を満喫している。

　好天に恵まれた29日、登山やスキー、スノーボードを楽しもうと、秋田県にかほ市の鉾立ルートや遊佐町の大平ルートから相次いで入山。場所によっては大量に残る雪を踏みしめて、それぞれの目的地を目指した。

　御浜（標高約1700メートル）の眼下にたたずむ火口湖・鳥海湖は、湖面のほとんどがいまだに雪に覆われ、周囲の斜面にスキーヤーが気持ちよさそうにシュプールを描いている。ただ中央部にはひびが入り始めており、水面が顔を出すのも間近とみられる。

　登山に便利な鳥海ブルーラインは夜間通行止めの措置が解除され、終日利用できる。また、山頂の御室小屋、7合目の御浜小屋は7月4日（金）から営業を始める。宿泊などの問い合わせは鳥海山大物忌神社吹浦口之宮＝電0234（77）2301＝へ。

青空をバックに純白の残雪と黒い山肌の対比が鮮やかな鳥海山＝29日