梅の収穫始まる 今年は着果良好
古城梅を収穫する農家(11日、和歌山県上富田町岡で)
和歌山県紀南地方で特産の梅が収穫シーズンに入った。小玉果の「小梅」や「古城」から始まり、今月下旬ごろには主力の「南高」が始まる。昨年は不作だったが、今年は着果数が良好という。
JA紀南の市場出荷向け荷受けは、小梅が6日から、古城が11日から始まった。田辺市長野の竹内豊さん(81)は家族とともに、10日から小梅、11日から古城の収穫を始めた。古城の収穫は平年より1週間以上早めという。
古城は約30アールで栽培しており、昨年は極端な不作で収穫量は50キロほどしかなかったが、今年は平年より多い、1・5トンくらいの収穫を見込んでいる。竹内さんは「古城は風に弱かったり、実のなり具合が悪かったりするが、長野発祥で愛着があり、作り続けている」と話した。
同JAによると、開花期の天候が安定したことなどで着果は良好で、4月中旬ごろまで温度が高く推移し、生育も早めという。
同JAは小梅220トン、古城250トン、南高2600トンの市場出荷を計画している。果樹担当指導員は「今のところ着果量はありそうで、肥大も順調に進み、最終的に平年作を上回る作柄を期待したい」と話す。
管内の梅農家数は2314戸、栽培面積は計2217ヘクタール。内訳は、小梅106ヘクタール、古城116ヘクタール、南高1901ヘクタール。
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