全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

イルカの妊娠に成功 2002年から飼育の「キヨ」登別マリンパークニクス 今夏、出産予定

登別市の水族館・登別マリンパークニクスは、飼育している雌のカマイルカに特別な処置を施し、同館として初めてイルカの妊娠に成功した。生殖機能を高める投薬などが功を奏し、今年夏に出産する見込みという。同館の飼育員は「慎重に体調を管理し、無事に赤ちゃんが生まれてくれれば」と期待している。  

順調にいけば今年夏に出産する見通しのカマイルカ「キヨ」

 同館は、雄と雌それぞれ2頭のカマイルカ、雌2頭のバンドウイルカを飼育している。カマイルカの雄雌は同じバックヤードプールで育てており、時期になれば交尾の繁殖行動も見られるものの、妊娠には至らなかった。

 原因について飼育課は、「雌の周期的な排卵がうまくいかず、授精できないのではないか」と推測。生殖機能を整え、排卵を促すために昨年から薬を投与して経過を観察。血液や尿の検査、超音波(エコー)検査などを行いながら、昨年秋に雌1頭の妊娠を初めて確認した。飼育員が現在、慎重にイルカの体調管理を続けている。

 妊娠したのは、同館で2002年から飼育している「キヨ」(推定19歳)。飼育課の桒山未来さん(55)は「他の水族館の例を見れば、死産も多く、無事に生まれても3~5年で死んでしまうケースも少なくない」と、管理の難しさを説明する。キヨの出産は順調にいけば「7月下旬か8月上旬」と予測している。

 出産への安定した環境を維持するため、生まれる兆候が表れ次第、出産場所のバックヤードプールとつながるプールでのイルカパフォーマンスを一時中止する予定。桒山さんは「水族館が観光施設ということだけでなく、生物の種の保存を担う役割、機能を発揮していくためにも、出産とその後の子育てを成功させたい」と話している。

 カマイルカは、北太平洋の寒帯から温帯域の外洋、沿岸に群れで生息する。体長は雄2~2・5メートル、雌1・8~2・3メートル。繁殖期は春から秋。妊娠期間は340~350日で、新生児の体長は1メートル程度。出産後の授乳は1、2年続く。

関連記事

芽室に新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施

 芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...

荘内日報社

酒田港 基地港湾に指定

 遊佐町沖、酒田市沖で進む洋上風力発電の事業化に向けて国土交通省は26日、酒田市の酒田港を港湾法に基づく「海洋再生可能エネルギー発電等拠点港湾(基地港湾)」に指定し、酒田港港湾管理者の吉村美栄子県知...

宇部日報社

地元の歴史や名所歌う「今昔かるた」 埴生小・中の図書館ボランティアが制作..

 「埴生祇園 1100年の古(いにしえ)より」。山陽小野田市埴生地区の歴史や文化、名所を歌った「埴生今昔かるた」が、埴生小・中(東原秀一校長、265人)の玄関奥の大階段に飾られ、児童や生徒たち...

「元気で大きくなって」 ウミガメ放流、児童ら見守る 奄美海洋展示館

 鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館は25日、飼育していた6歳のアオウミガメを放流した。2017年夏に大浜海浜公園でふ化後、陸で衰弱していたところを保護された個体。遠足で同館を訪れていた奄美小学...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク