村内初の障害児施設開設【鶴居】

12日にオープンした障害児通所施設「ソレゾレCOLORS」と施設管理者の角田さん
釧路管内で唯一障害児施設のなかった鶴居村に12日、障害児を放課後や休日に預かる放課後等デイサービスと日中一時支援を合わせ持つ通所施設「ソレゾレCOLORS(カラーズ)」が幌呂原野南5に開設された。施設管理責任者の角田めぐみさんは「たくさんの人の協力があって開設できた。地域の人たちが触れ合える施設としたい」と抱負を語っている。
同施設は、障害児の保護者らが昨秋に設立したNPO法人「ソレゾレ」が運営。開設には村も全面協力し、道と合わせて建設費1930万円のうち1230万円を助成し、10日に行った竣(しゅん)工(こう)式には、大石正行村長や村上明寛教育長らも参列した。2月から始めたクラウドファンディング(CF)でも、12日時点で159人から目標の200万円を超える支援が集まっているほか、道教大釧路校の学生らが外壁の塗装をしたり、地域の人が準備を手伝ったり、多くのボランティアが協力した。
施設の広さは平屋建て1階延べ床面積約91平方㍍で、多目的ホールのほかシャワールームやキッチンルームも設置。利用には事前登録が必要で、障害もしくは発達が気になり市町村自治体が交付している「受給者証」を持つ子が対象。平日午後1時~同5時30分、土曜日と学校休業日の午前10時~午後4時を「放課後等デイサービス」として小学生から18歳まで、それ以外の時間を「日中一時支援」として年齢制限なしで受け入れる。
施設には、教員免許や保育士などの資格を持つ職員2人と送迎ドライバーが常駐。最大9人乗りのワゴン車を使い、30㌔圏内までの送迎も行う。平日は学校の宿題や簡単なレクリエーションなどを行い、夏休みや冬休みの学校休業日には、牧場見学や乗馬体験など予定する。すでに12人が登録し、初日は7人の利用があった。 角田さんは「これまでいただいた支援を、少しずつ返していくべく頑張っていきたい。分からないことがあれば気軽に連絡してほしい」と話している。問い合わせは0154(65)8505へ。
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