原田さん（中央）と談笑する篠﨑市長（右）と石川君（常盤中で）

　宇部市内の公立中で唯一続いていた常盤中（田原暢也校長）の購買部が、学期末の２６日をもって５５年の歴史に幕を閉じた。前日には、生徒が普段より多めに文房具を買ったり、卒業生の篠﨑圭二市長が、店主の原田澄恵さん（８５）に感謝の言葉を伝えに訪れたりしていた。 　 　在庫一掃プロジェクトとして、２３日から半額セールを実施。修正テープやシャープペンシル、ノートをまとめ買いする生徒の姿があった。閉店を知り駆け付けた篠﨑市長も、ボールペンと物差しを購入。生徒会長の石川哲平君らと談笑しながら「コンビニが近くになかったので、購買をよく活用した。昼休みは生徒でごった返していた」などと在校当時を思い出し「今後もくれぐれもお元気で」と原田さんをねぎらった。 　 　原田さんは、今年２月に圧迫骨折したことをきっかけに閉店を決断。「校長、先生、生徒の皆さんに支えられて５５年間続けられた。多くの人が通る場所だったので、とてもにぎやかだった」と別れを惜しんだ。