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北羽新報社

プロボクシング元世界王者の三浦さん 4月から教育現場に

プロボクシングの元世界王者、三浦さんが4月から教育現場へ

 プロボクシングの元世界王者で、県体育協会テクニカルアドバイザーの三浦隆司さん(36)=三種町鵜川=が4月から高校の実習助手(農業)として新たに歩み出す。23日発表の県教育委員会の人事異動で、母校である秋田市の金足農高への配属が決まった。ボクシングの指導でも活躍が期待され、三浦さんは「技術だけでなく、人間として強い選手を育てたい」と目指すべき指導者像を語る。「ボンバーレフト」と称された左強打を武器に世界と戦った経験を生かし、教育現場で生徒と向き合う。
 三浦さんは八竜中から金足農高に進学し、3年生の時に国体少年ライト級で優勝。卒業後の平成15年にプロデビューし、21年に日本スーパーフェザー級王座を獲得、25年4月に世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフェザー級王者となり、27年5月まで4度の防衛に成功した。
 王座を陥落した後、29年7月に返り咲きを目指して世界戦に臨んだが、判定負けを喫し、引退した。30年3月に帰郷して同年度から県体育協会テクニカルアドバイザーを務めてきた。
 地元・秋田で暮らしながら、選手強化や競技人口拡大のために小中高校生を指導する日々の中で、「学校の部活動でボクシングを教えたい」との思いを抱くようになり、3年度教諭等採用試験を受験、合格した。
 今後、三浦さんが高校のボクシング部の指導に携わることになれば、本県ボクシング界のさらなる競技力向上が期待される。三浦さんは「練習メニューを与えられて取り組むのではなく、自ら考えて意欲的に行動できる選手が増えてほしい」と人間形成に重きを置き、その上で「東北チャンピオン、日本チャンピオンというように段階的に力を高めていき、将来的に世界を狙える選手を育てたい」と語る。
 金足農高は三浦さんの母校。「農業は食を支えており、極めて重要。生産者など関わる人たちを尊敬している」と話す。農業の実習助手は稲作や野菜、畜産、果樹、草花、加工食品、土木、造園といった分野を学ぶ生徒を支える立場にあり、教育現場での新たな歩みに「私自身も学びを深めていきたい」と抱負を口にする。
 三浦さんは4月以降も県ボクシング連盟や県体協と協力して小中学生への指導にも当たる予定で、引き続き本県ボクシング界の発展に尽力する構えだ。

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