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北羽新報社

さようなら「キハ40系」JR五能線をラストラン

40年近くにわたって五能線を走り続けたキハ40系のラストラン(八峰町八森の第二小入川橋りょうで)

 昭和50年代からJR五能線の顔として走ってきた「キハ40系」気動車が12日、老朽化に伴い定期運用を終了した。13日からは新型気動車に全面的に切り替わる。沿線では引退を惜しむ県内外の鉄道ファンが能代市や八峰町の撮影スポットでラストランを写真や動画に収める光景が広がった。

 キハ40系は、国鉄時代の昭和52年に導入され、57年までに888両が製造。62年の国鉄分割民営化後も継承され、全国各地の非電化路線で運用。50年代に導入された五能線では、両側運転台の「キハ40形」と片側運転台の「キハ48形」が運行。カラーリングは「五能線色」などと呼ばれ、クリーム色の車体に青色のラインを施しているのが特徴。とりわけ国鉄時代のカラー「朱5号」に塗り替えた車両(通称タラコ)を含む編成は、鉄道ファンの注目を浴びてきた。
 製造から40年近くが経過し老朽化が進んだため、昨年12月には新型車両「GV─E400系」電気式気動車への交代が始まり、きょう13日のダイヤ改正で完全に切り替わる。これに伴い、同路線のリゾートしらかみ「くまげら編成」など一部の観光列車を除き、JR東日本管内すべてのキハ40系は定期運用を終えることになった。
 定期運用最終日の12日、五能線各駅や沿線では鉄道ファンが列車に乗り込んだり、写真や動画を収めようとカメラを構える光景が見られた。このうち、撮影スポットとして有名な八峰町八森の「第二小入川橋りょう」を望む国道101号の「小入川橋」付近では、橋りょうを通過する列車を撮影しようと県内外のファンが待ちかまえた。3両編成の列車が警笛を響かせながら橋に差し掛かると夢中になってシャッターを切っていた。
 5年前から毎年、五能線で撮影しているという林洋平さん(43)=仙台市、会社員=は「キハ40系は、自分とほぼ同じ年に生まれたこともあって愛着のある形式。全国各地を巡ったが、四季折々の風景が美しい五能線を走るキハが一番お気に入りだった。新型車両も写真映えはしそうだが、やはりキハ40系が持つノスタルジーな雰囲気にはかなわない」と名残惜しそうに話した。

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