新型コロナワクチン接種訓練
ワクチン接種の手順を確認する参加者たち(ときわ湖水ホールで)
高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が来月からスタートするのを前に、宇部市は3日、ときわ湖水ホールで集団接種の模擬訓練を行った。市医師会などと連携し、100人が参加して安全でスムーズな接種体制を確認した。 会場内にパーテーションで仕切った3カ所の接種場所を確保。受け付け手続きや医師の予診を終えた住民役の市民有志と市職員が1人ずつ接種を受け、15分の経過観察で副反応などの異常が無ければ退出した。 市は1会場に3カ所の接種場所を確保した場合、1時間当たり90人の接種を目指す。この日は、30分間で45人の接種が可能かを検証。受付、事前に記入する予診票のチェック、医師の予診、接種、経過観察まで1人当たり30~45分で終わるよう、時間を計測しながら関係者それぞれが役割をチェックした。 接種の時間は1人2分を想定したが、厚着をした住民役が肩を出すのに時間がかかる場面も。予診票の持参忘れ、接種後の体調不良に備えた訓練もあった。 住民役として参加した篠﨑圭二市長は「さまざまなケースを想定し、課題も見つかった。ワクチンが届き次第、安心で安全に摂取できるよう万全の体制をつくる」と語った。 市民ボランティアの奈須通博さん(74)=草江3丁目=は「スムーズで早かった。感染の不安を解消するため、すぐにでも接種を受けたい」と話していた。 住民接種は4月中に始まる予定で、まずは65歳以上の高齢者約5万6000人を対象に行われる。会場は同ホールの他、俵田体育館や西部体育館、福祉会館、小学校体育館、ふれあいセンターなどを計画し、1日最大1500人の接種を目標に掲げる。ワクチンの供給量や時期は不透明だが、できるだけ早期に場所や日時を決定し、3月末ごろ高齢者に接種券を発送する。
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