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苫小牧中央IC開通から1カ月 中心部への移動便利に、波及効果本格化にはなお時間

 道央自動車道・苫小牧中央インターチェンジ(IC)=苫小牧市高丘=は、昨年12月13日の開通から1カ月余りが経過した。同ICの料金所ゲートを通過した車両は12日までに累計11万8300台(速報値)で、1日平均3800台。「ほぼ計画通り」(室蘭建設管理部)というが、新型コロナウイルス感染拡大で人の移動が停滞する中、波及効果が本格化するまでにはなお、時間がかかりそうだ。

さまざまな波及効果が期待される苫小牧中央インターチェンジ=18日、ドローンで撮影

 ネクスコ東日本北海道支社のまとめによると、昨年12月13日~今月12日の苫小牧東、苫小牧西両ICを含めた市内三つのICの合計利用台数は31万9900台。東、西両ICの前年同期の合計利用台数よりも1万3000台少なかった。苫小牧東ICが8万3100台減の12万6300台、苫小牧西ICは4万8200台減の7万5300台だった。

 コロナ禍で社会の動きが停滞しているが、整備主体である道の室蘭建設管理部苫小牧出張所・足立浩所長は「コロナ下ながら、ほぼ計画通り(の利用台数)」と話す。

 苫小牧商工会議所の冨田聡子専務理事は「リモート会議が増える中、1日平均4000台近い利用は多いように感じる。コロナ収束後、中央ICの役割はより大きくなる」とみる。

 苫小牧市役所の50代男性管理職は「札幌に出張後、別の仕事ですぐ苫小牧に戻る必要があって中央ICを利用したが市役所までの移動時間は東IC利用時に比べ、10分以上短縮になった」と喜ぶ。

 安平、厚真、むかわ3町を管轄する胆振東部消防組合消防本部の稲葉博徳防災課長は「苫小牧市立病院に患者を運ぶ際、信号機や交差点がなく、より安全な搬送につながる。場合によっては移動時間の短縮にもなるため、中央IC活用は有効な選択肢」と述べた。

 一方、中央ICから比較的近い市内双葉、音羽両町の店舗で構成する昭和通り商店街振興組合の小亀勲顧問は「開通後は朝夕、(中央ICが接続する国道276号)緑跨(こ)線橋周辺の交通量は増えたが、各店に波及効果が出ているという話はまだ聞こえてこない」と打ち明ける。

 市内港町の海の駅ぷらっとみなと市場で、特産品のホッキ貝を使ったコロッケを販売する「元気ころっけ」を営む三河美喜子さん(76)も「札幌や旭川からの来店も多く、中央ICからここまではほぼ一直線で(誘客)効果はある」としながら「コロナで観光バスも来なくなっている。しばらくは厳しいだろう」と語る。

 市内の運送業者は「移動時間の短縮につながる」と物流効率化に期待を込めた上で、「利用料金が増えるため、(本格的な利用には)まだ慎重な業者が少なくない」と明かした。

 室蘭建設管理部は、国や市と連携して中央IC開通前後に周辺道路の交通量調査も実施しており、「何か影響が出てくれば、地域の声を聞き、対応していく」としている。

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