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長野県駒ケ根市発祥のオペラ「おしち」 2、3月三重、石川で上演

南信地方のコーラス愛好者も出演した新国立劇場でのオペラ「おしち」公演=1998年

 駒ケ根市で誕生したオペラ「おしち」が2月から3月にかけて三重、石川の2県で上演される。作品は1995年に駒ケ根市でピアノ演奏による初演が行われ、98年には新国立劇場(東京)でオーケストラ版の初演が好評を得た。この作品で音楽監督を務めた駒ケ根音楽文化協会の三澤照男会長=同市=は「地方発祥の作品は初演で終わることが多い中で、『おしち』が他県で上演されることは大変に光栄」と笑顔を浮かべている。

 「おしち」は江戸時代、火事で焼け出され、避難先で恋に落ちた女性が「再び火事になれば男性に会える」と放火する「八百屋お七」の悲恋の物語をオペラ化。公演は駒ケ根音楽文化協会が主催し、作曲・指揮は池辺晋一郎さん、作・演出は星野和彦さんという第一線級の布陣で臨んだ。新国立劇場での公演には長野県内でコーラスに励む約150人が出演し、”江戸町衆”として舞台を作り上げた。

 今回の2公演は、オーケストラ・アンサンブル金沢(石川県)の芸術監督を担う池辺さんらの発案でスタート。2月10日に三重県四日市市文化会館、3月9日に石川県立音楽堂で上演する。このほか、富山県でも今月20日に公演が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染対策で中止となった。

 公演の実施が決まった一昨年には、池辺さんの要請に応じ、三澤さんが新国立劇場の舞台時に使った楽譜や台本、ビデオ映像などを貸与。それぞれの公演先では、90年代のステージと同じように地元のコーラス愛好者が出演に向けた練習を重ねている。今回はソプラノ歌手の幸田浩子さんが主人公のおしち役、テノール歌手の高柳圭さんが恋人の吉三郎役を演じる。

 駒ケ根音楽文化協会は77年から通算113回の演奏会やバレエ公演を実施してきた。三澤さんは「質の高い音楽に触れたり、一流の作品に携わることで、地方の文化をより豊かにしようと続けてきた努力が今回報われた気がする」と実感。「状況が許せばオペラ公演を見に行きたい」と望んだ。

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