華やかな晴れ着に身を包み記念撮影に臨む新成人

釧路、根室管内のトップを切り５日、厚岸町で成人式が行われた。今年は１０８人（男性５２人、女性５６人）が新成人の仲間入り。町立真龍小学校体育館で開催した式には７３人が出席し、新たな門出に一層の飛躍を誓った。

　今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、来賓や保護者らの参列を制限。代表者による誓いの言葉などは例年、男女１組で行っていたが１人ずつ登壇したほか、式後の記念撮影も分割して行った。

　森脇智亮実行委員長は「成人とは分別が身に付き、すべての権利を獲得し社会をつくり支える一員になったということ。勇気と優しさを持ち、ふるさと厚岸を愛する心を忘れずに輝いてほしい」と述べた。若狭靖町長は「厚岸は共に新たな歴史を刻み、いつも皆さんを応援している。

　厚岸に住んでよかった、帰ってきたいと思えるまちづくりを進める。次代の担い手として活躍してほしい」と祝辞を寄せた。新成人を代表し、博田航平さんは「新たな自覚と責任を持ち、明るく住みよい地域社会の創造と郷土の発展に寄与します」と誓った。

　会場では色とりどりの振り袖やはかま姿の新成人が、マスク姿で久々の再会を喜び、記念撮影や歓談する輪が広がっていた。同町役場に勤務する岩城茉依さんは「自覚を持って仕事や日常生活を頑張りたい。自分ができていることが当たり前ではなく、周囲のおかげと感謝しながら生活したい」と話していた。

　釧路管内は、同町以外の６町村が１０日、根室管内は標津と羅臼が７日に開催。根室市は５月２日に延期し、釧路市と別海、中標津町も延期を決めているが開催日は未定。