孫の顔見て話したい 高齢者にスマホ教室人気

スマホ教室で田辺市の公民館職員からラインの使用法を教わる受講生(和歌山県田辺市上屋敷1丁目で)
コロナ禍をきっかけに、スマートフォンの操作を学ぶ高齢者が増えている。接触を避けながら、アプリを使って孫の顔を見て話したり、友人グループで打ち合わせしたりするためだ。田辺市の公民館が主催するスマホ教室は募集するとすぐに定員に達する人気となっている。
スマホは持っているけれど、使い方が分からない―。そんな高齢者の声に応え、市の公民館では若手職員有志がスマホ教室を開いている。受講生は70代が中心だ。
中部公民館(田辺市上屋敷1丁目)で17日に2回あったスマホ教室は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の活用がテーマ。各回15人が参加し、友達登録やスタンプの送信方法、通話機能の使い方などを学んだ。
教室では自前のスマホを持ち込み、実際に使いながら操作を覚える。最初は「知らないボタンを押すのは怖い」と話していた受講生も、スタンプを送信したり、写真を「自撮り」して送ったりするうち、夢中になっていた。
5月に携帯電話をスマホに切り替えたという南新町の女性(70)は「電話とラインだけを使っていた。写真は送ってもらうばかりだったけれど、自分でも送れそう。孫とのビデオ通話にも挑戦したい」、高雄1丁目の女性(77)は「新しいことなんてできないと思ったけれど、案外できた。スマホに慣れたら、次はドローンも操作したい」と目を輝かせた。
中部公民館の小林大斗さんは「国がデジタル化を進める中、高齢者がデジタル機器に慣れることは大切。これまで公民館に縁がなかった人も足を運んでくれている。スマホをきっかけに、活動の幅を広げていきたい」と話している。
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