林業現場体験ツアー、厚真高生が復旧作業や工場見学
胆振総合振興局、胆振地域林業担い手確保推進協議会は20日、厚真高校の1年生32人を対象に「林業現場体験バスツアー」を行った。生徒たちは2018年9月の胆振東部地震で被災した厚真町内民有林の復旧作業現場や、苫小牧市内の製材工場を見学し、業種への理解を深めた。
震災で崩壊した山腹の復旧作業を見学する厚真高の生徒=厚真町高丘
林業労働者の高齢化や、震災で約4300ヘクタールの山腹崩壊が起きた森林の早期復旧に向けて、管内の高校生に林業への興味、関心を持ってもらうことを目的に企画。苫小牧広域森林組合などが協力している。
この日は、2年前の地震で山腹崩壊した厚真町高丘の倒木を整理する作業現場や同町幌里の植栽地を訪れ、重機を使って再利用する木を丸太にしてまとめる様子などを見学。午後からは、苫小牧市内のヨシダ製材工場を訪問した。
塚原寛太さん(16)は被災現場を目の当たりにし、「山が崩れるのは怖いことだと改めて思った」と振り返り、林業について「機械の免許も取らなければいけない。すごい仕事だな」と感心していた。
同協議会、同振興局では若手の担い手確保につなげるため、今後も継続して現場体験バスツアーなどを計画する。同振興局産業振興部林務課の高田淳主幹は「若い人にも林業に触れ、興味を持ってもらうことで、将来的に担い手として活躍してもらいたい」と話していた。
23日には鵡川高校の1年生を対象に、むかわ町内での現場体験バスツアーを予定している。
関連記事
芽室に新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施
芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...
酒田港 基地港湾に指定
遊佐町沖、酒田市沖で進む洋上風力発電の事業化に向けて国土交通省は26日、酒田市の酒田港を港湾法に基づく「海洋再生可能エネルギー発電等拠点港湾(基地港湾)」に指定し、酒田港港湾管理者の吉村美栄子県知...
地元の歴史や名所歌う「今昔かるた」 埴生小・中の図書館ボランティアが制作..
「埴生祇園 1100年の古(いにしえ)より」。山陽小野田市埴生地区の歴史や文化、名所を歌った「埴生今昔かるた」が、埴生小・中(東原秀一校長、265人)の玄関奥の大階段に飾られ、児童や生徒たち...
「元気で大きくなって」 ウミガメ放流、児童ら見守る 奄美海洋展示館
鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館は25日、飼育していた6歳のアオウミガメを放流した。2017年夏に大浜海浜公園でふ化後、陸で衰弱していたところを保護された個体。遠足で同館を訪れていた奄美小学...