全道優勝を報告し笑顔を見せる別海中央中軟式野球部の選手たち

　別海中央中学校軟式野球部が、全日本少年春季道予選会兼第１７回道中学校選抜選手権大会（９月１９～２１日、新十津川町など４市町）で初優勝し、来年３月に静岡県で開催予定の全国大会に出場する。３０日に町役場で優勝を報告し、全国への意気込みを曽根興三町長らに示した。

　大会は全道２７チームがトーナメント戦で競い、中標津支部５チームの代表の同部は、１回戦から決勝までの計５試合を失点３で守り勝った。初戦の稚内東中を１―０で破り勢いに乗ると２回戦はえりも中を４―１、準々決勝では札幌のＴＴＢＣを４―０と零封した。

　２１日の準決勝は名寄中に味方のエラーで先制点を許したが、直後にスクイズで追い付き１―１で迎えたタイブレークでも決着が付かず抽選勝ち。同日の決勝で苫小牧の青翔中を４―１で下し初優勝を遂げた。

　主将の寺澤佑翔選手（１４）＝２年＝は初戦と準決勝が最も印象に残ったとし「決勝は抽選で負けた相手チームのためにも絶対に勝ちたかった」と振り返った。抜群の制球力で優勝に大きく貢献したエース金澤悠（ゆ）庵（あん）投手（１４）＝同＝は「全国大会でも楽しむことを大切に優勝したい」と話した。 　曽根町長は「本当におめでとう。誇らしい」と目を細めて有言実行を称えていた。