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釧路新聞社

アライグマ捕獲、釧路管内初【厚岸】

 

箱わなで捕獲されたアライグマ(厚岸町役場提供)

 特定外来生物のアライグマが先月、町内で初めて確認、捕獲された。箱わなによる許可捕獲は釧路管内でも初。町では農業被害や生態系への影響、感染症への懸念があることから目撃情報を募るとともに、「発見時はむやみに触れたり餌を与えたりしないでほしい」と警鐘を鳴らしている。

 町によると、8月18日、トライベツ地区の民家の家庭菜園で、トウモロコシが食い荒らされる被害が発生。他野菜への被害はなく、周囲に足跡が残り、皮をきれいにむいて熟した実だけが食べられていたことから、町が同日、箱わな2基を設置したところ、19日に体長50㌢ほどのアライグマの成獣1頭を捕獲した。

 アライグマは北米原産。日本にはペットとして輸入され、1960年代ごろから野生化が進み、全国に生息域を広げた。道内では79年、恵庭市内で飼育していた個体が逃亡し野生化したのが始まりといわれ、2020年3月末現在、道内160市町村で生息が確認されている。

 道内では1993年に初めて農業被害が報告されて以降、年々被害額が増加。2018年の被害額は1億4000万円余り、捕獲頭数は約1万8600頭に上る。釧路湿原周辺やシマフクロウ営巣地などで生息が確認されているほか、道内ではアオサギのコロニー消滅や在来種のニホンザリガニの捕食、タヌキの減少といった事例が多く寄せられている。また、皮膚病や肝障害などを引き起こす感染症や狂犬病や寄生虫などを媒介する可能性も指摘されている。

 国は05年、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」を施行し、アライグマなどを特定外来生物に指定。町は16年、アライグマ防除実施計画を策定し、環境省の認可を受けていたことから、今回の速やかな捕獲につながった。町環境林務課の鈴木康史課長は「町内にはタンチョウの営巣地など貴重な野生生物も多く生息し、酪農地帯でもある。侵入の予防を第一に防除に努めたい」と話す。町では箱わな設置の継続と合わせ、周辺農家や地域住民に情報提供を呼び掛けている。       

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