外国籍住民に助言 駒ケ根で無料相談会
地球人ネットワークinこまがねが主催した無料相談会。開場直後から相談に来た外国籍住民が次々と訪れた
新型コロナウイルス感染拡大の影響で就労や健康、育児などの困り事を抱えている地元の外国籍住民を主な対象とした無料相談会が19日、駒ケ根市梨の木の市ふれあいセンターで開かれた。ベトナムやフィリピン、ブラジルなど9カ国出身の21人が来場。通訳を交えながら、分野ごとに専門家からアドバイスを受けた。
主催したのは、同市を拠点に多文化共生のまちづくりに取り組むボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」。メンバーのほか、青年海外協力隊員や青年海外協力協会(JOCA)職員らが通訳を務め、英語、フランス語、スペイン語、タイ語、中国語、シンハラ語、ポルトガル語、ベトナム語、ネパール語、タガログ語、インドネシア語に対応できるようにした。
上伊那地方の自治体や医療生活協同組合などが協力し、社会保険労務士や社会福祉士、医師、看護師らが相談に乗った。友人2人と共に訪れた外国人技能実習生ヘンドロ・ブダルブダルさん(21)=インドネシア出身=はビザの更新方法について相談。「親身になってビザの制度を教えてくれたので、とても役に立った」と顔をほころばせていた。
この日の相談件数は23件に上り、このうち「在留資格・ビザ」に関する相談が6件で最も多かった。「解雇・雇い止め」が5件、困窮者に家賃を公的に補助する制度「住居確保給付金」も4件あり、コロナ禍による経済の落ち込みの影響をうかがわせる。
地球人ネットワークinこまがねの高森アナ会長(58)は「相談会を開催することで、どういう人たちがどういうふうに困っているかが見えてくる。これをきっかけに、今後の支援の在り方を考えたい」と話している。
関連記事
市営林道バス「南アルプス クイーンライン」 今季の運行開始 長野県伊那市
南アルプスに登山シーズンの到来を告げる長野県伊那市の市営林道バス「南アルプス クイーンライン」が、今季の運行を開始した。同市長谷戸台口と歌宿を結ぶ約16キロを6月14日まで、除雪後には登山口の...
芽室に新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施
芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...
酒田港 基地港湾に指定
遊佐町沖、酒田市沖で進む洋上風力発電の事業化に向けて国土交通省は26日、酒田市の酒田港を港湾法に基づく「海洋再生可能エネルギー発電等拠点港湾(基地港湾)」に指定し、酒田港港湾管理者の吉村美栄子県知...
地元の歴史や名所歌う「今昔かるた」 埴生小・中の図書館ボランティアが制作..
「埴生祇園 1100年の古(いにしえ)より」。山陽小野田市埴生地区の歴史や文化、名所を歌った「埴生今昔かるた」が、埴生小・中(東原秀一校長、265人)の玄関奥の大階段に飾られ、児童や生徒たち...