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長野日報社

諏訪湖ヒシ生育早め 県「今年は天候良く好条件」

早くも諏訪湖畔を覆っている諏訪湖のヒシ=諏訪市湖岸通り沖(許可を得てドローンで撮影)

 毎年、夏秋に諏訪湖岸を覆う浮葉植物の水草ヒシの生育が今年は早め。諏訪市湖岸通り沖の湖上では10日、葉を広げたヒシが湖面を覆い、上空から見ると、まるで緑色に染まったかのようだった。県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)によると、「今年はこれまで天候が良く水温が高い傾向で、ヒシの生育には好条件になっている」とする。それでも繁茂面積は「ヒシが生えられそうな場所には生えきっている」ため、例年並みとなりそう。

 ヒシは成長の過程で水中や底泥中の栄養塩類を吸収するため、十分に育った時点で刈り取ると、水質浄化につながる。一方で景観の悪化が指摘されるほか、日光の遮断によって沈水植物の生育が抑制され、湖底の貧酸素化につながるなどの影響がある。同支場によると、昨年の繁茂面積は前年比2ヘクタール増の165ヘクタールで湖の面積の約12%を占めた。例年は6月上旬ごろから湖面に広がり始めるが、今年は5月下旬ごろには湖面に目立つようになっていた。

 同支場によると、現段階の生育は早めだが、花が咲き、枯れる時期が早まるかどうかは分からないという。生育が早い分、刈り取りは早めの方が良さそうだが、県諏訪建設事務所によると、入札など必要な手続きが例年通りのため、作業開始も例年通りで7月下旬ごろとなる見通し。今年も大型、小型の水草刈り取り船を導入して、十分に育ったヒシを刈り取る予定だ。

 7月上旬に諏訪湖に関わる官民組織「諏訪湖創生ビジョン推進会議」のメンバーが舟に分かれて乗り、諏訪市の初島周辺で行う手刈りは、新型コロナウイルスを考慮し、舟上での密集を避けるため、参加者を抑制して実施。参加者は胴長を着て陸上から湖に入り、可能な範囲で行う方針だ。

 昨年は水草刈り取り船によるヒシ除去量(湿潤)が515・2トン。7月上旬から中旬に諏訪市、岡谷市で行われた官民協働の手刈りによる除去を含めた総量は526・7トンだった。今年も諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」に示された年間刈り取り目標の510トン以上を目指している。

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