クロマグロ漁ピンチ採捕停止命令の不安 県内各地漁獲割当量89%に達す
八重山漁協で水揚げされるクロマグロ。今後採捕停止命令が出される可能性がある=3月26日、午前
沖縄県内各地でクロマグロ漁がピークを迎えるなか、2日時点で県全体の漁獲量が179.5㌧と前期(4〜7月)割当量207.7㌧の86%に達していることが分かった。
同割当量の95%(197.3㌧)を超えた場合、採捕停止命令が出され、水揚げと流通販売ができなくなるため、漁業者に大きな影響が出ることが予想される。
県は今後、早期是正措置として採捕の自粛と混獲回避のための漁具・漁法の改良に努めるよう指導を行うとしている。
県水産課の能登拓課長は「クロマグロ漁が折り返しを迎える中、順調に積み上がり漁獲上限に近づいている。漁業者、団体においては早期是正措置に取り組むよう協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
昨年、漁のピーク時に上限規制がかかった八重山漁協管内。ことしは新型コロナウイルス感染拡大による需要の落ち込みや減便で本土市場へ送れない状況が続いたうえ、先日豊洲市場で島内産クロマグロが1㌔1万円と例年並みの価格に戻ったばかりだった。
八重山漁協市場販売課の友利邦明課長は「どうしていいか分からない」と戸惑いを見せ、「豊洲での価格がようやく大台に乗った直後での規制。ことしは豊漁でいい状態でマグロの水揚げが続いているので満足いかないまま漁が終わる。漁業者の不安に拍車がかかるのでは」と懸念した。
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