夢膨らむドジョウ復活 茅野の玉川山田プロジェクト活動
栄養価の高いドジョウで地域おこし―。茅野市玉川山田区の住民有志が「玉川山田どじょうプロジェクト」に取り組んでいる。山田の歴史にまつわるドジョウを復活させ、ゆくゆくは茅野の名物にしたい考え。4月28日には、八ケ岳を望む区内の休耕田に造った飼育用の蓄養池に堰の水を引き込んだ。今月中旬にはビニールハウスをかけ、下旬に稚魚を放流する予定。まだ試験段階ではあるが、8~9月には試食ができる見込みで、メンバーは初めてのドジョウ料理を楽しみにしている。
八ケ岳山麓は、今から200年以上前に坂本養川によって開削された農業用水路が大地を潤す。山田周辺には大河原堰の上堰が通り、穴山、菊沢、子の神、上北久保、北久保、両久保へと流れて行く。毎年4月29日には、山田区が堰元となり、七つの地域で一斉に堰上げ(掃除)を実施。作業が終わると山田公民館に各区長が集まって慰労会となり、昔は「どじょう祭り」と称し、田んぼのため水にいたドジョウを料理して堪能したという。近年、ドジョウは減っているという。
同プロジェクトのメンバーは50~60代の男性9人。ドジョウ復活を望む声は前からあったが、飼育場所の確保など課題があり、個人での活動は難しく昨年10月、賛同する仲間が集まってプロジェクトを始動。12月には重機で土を掘り始め、ドジョウの特性なども調べてきた。
池は、地面を幅12メートル、奥行き3メートル、深さ1・2メートルに掘り、コンクリートブロックで3部屋に仕切った。成長段階に分けて育てる予定で、砂を敷いてから「マドジョウ」を放流する。餌となるミジンコを発生させるために鶏糞(けいふん)をまき、足りない分は金魚などに使われる配合飼料を使用。雨で逃げ出す習性があるために池の外周にビニールシートを敷く。ビニールハウスは、ヤゴがドジョウを食べてしまうトンボの産卵を防ぐ目的もある。
ドジョウは低カロリー・高たんぱくで、カルシウムやビタミン群が豊富だという。メンバーは早くも、「阿弥陀(岳)から流れ出る湧水で育った“玉川阿弥陀どじょう”」のキャッチフレーズも考え、夢は膨らむ。守屋浩治代表(66)は「時間はかかるが休耕地の活用や地域の活性化にもつながる。仲間で資金と知恵と動力を出し合いながら進めていきたい」と話している。
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