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紀伊民報社

サンショウウオの白い赤ちゃん確認

オオダイガハラサンショウウオの幼生の白化個体。右は一般的な幼生(紀南の山中で)

 春を迎え、和歌山県南部の山中では県の天然記念物である両生類オオダイガハラサンショウウオの幼生が、上陸を前に餌を求めて水中を活発に動き回っている。絶滅が心配されており、国と県の絶滅危惧種に分類されている。
 オオダイガハラサンショウウオの成体は青紫色で、全長18センチほどになる。紀伊半島の固有種で県内では護摩壇山や果無山脈、大塔山などに生息する。源流域で産卵し、ふ化した幼生は1年以上を水中で過ごす。カゲロウやトビケラの幼虫などの水生生物を食べて大きくなり、これから5月にかけて、えらがなくなり黒っぽくなると森林内部へと移動する。
 県内の個体数は極めて少なく、生息が確認されている場所でも見つけにくい。紀南の山中では、水生昆虫が豊富な源流域でしか幼生は見つからず、成体に出合うのは難しいという。
 3月中旬に現地を訪れた国の希少野生動植物種保存推進員の弓場武夫さん=白浜町口ケ谷=は、複数の幼生を見つけ、その中で非常に珍しい白い個体を確認した。大きさは他の幼生より二回りほど小さい全長約5センチ。通常は全体的に茶褐色をしているが、その個体はウーパールーパーのように真っ白で、弓場さんも「初めて見た」と驚いていた。
 県立自然博物館の竹中利明学芸員は「目が黒く、突然変異の白化個体。成長の過程で色戻りすることもあり、どのように成長するかは分からない」と話している。
 オオダイガハラサンショウウオは環境省のレッドリストでは絶滅危惧2類、県のレッドデータブックでは絶滅危惧1類に分類されている。和歌山県で天然記念物に指定されたことで、三重・奈良の両県を合わせて、生息域すべてで許可なく捕獲したり、飼育したりできなくなった。

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