サカキのブレスレット好評 樹齢100年以上の天然木を加工
道の駅の店頭に並ぶブレスレットやストラップ製品(田辺市龍神村で)
和歌山県田辺市龍神村で自生するサカキを活用したブレスレットが、地元の土産物店などで好評を得ている。
神前に供えるサカキ、コウヤマキ、シキミは、和歌山県が全国有数の生産地。
龍神村を拠点にサカキやコウヤマキを生産している大成花樹(田辺市中辺路町)が3年前、サカキを木玉に加工するノウハウを得て、ブレスレットとストラップを商品化した。龍神村内の道の駅や土産物店の他、全国の神社で販売している。
木玉の加工には直径の大きい原木が必要で、量産が難しかったが、同社は龍神村内に自生する100年以上の木を調達。技術のある大工が加工を担当している。
ひび割れを防ぐため、木の水分が少なくなる11~2月に限定して木を採取。古来の風習にのっとり新月の日に作業している。
県外出身の木下敦雄代表(38)は、和歌山県の中でも「龍神」という神聖な地名に引かれて同地で事業を始めたという。「供え物であるサカキに携わる仕事を本当に誇りに思う。地元では花を採取して供える習慣が根付いており、尊いことと感じる」と話している。
ブレスレットは、県の「プレミア和歌山推奨品」にも選ばれている。
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