青空の下で天出し作業に励む従業員=茅野市宮川
冬の寒さを利用した諏訪地方特産の天然の角寒天作りの時期を迎え、茅野市宮川の五味喜一商店で6日、生天を寒風にさらす「天出し」作業が始まった。暖冬といわれる中、少しずつ寒さも増し、天候を見計らい昨年に比べ3日早いスタート。従業員約10人が、わらを敷き詰めた干し場で作業に励んだ。
テングサを大釜で煮溶かし、冷えて固まったものが生天。弾力のある柔らかさで、慣れないと取り扱い方が難しい。初めて働く男性は先輩に教わりながら慎重に並べていた。凍結と融解を繰り返して水分が抜け、2週間ほどで角寒天になる。
長野地方気象台によると、この日の諏訪の最低気温は氷点下0・5度。同社によると今季は青森県や地元の17人ほどが作業に従事する。来年2月20日ごろまでに、例年並みの計100万本を生産する計画。
五味昌彦さん(61)は「健康食品としても需要があり、ありがたいことに在庫切れの状態。冷え込みに期待し、フル稼働で品質の良い寒天を作りたい」と話していた。
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