津波避難訓練 612人が高台へ

避難訓練の参加者に炊き出しのカレーライスを配る地元町内会の女性役員
和歌山県田辺市町内会の南部ブロック(11町内会、出羽豊男ブロック長)は25日、大津波の避難訓練をした。612人が参加し、それぞれ最寄りの高台に移動した。その後300人分の炊き出し訓練もあり、訓練を通じて住民間の交流を深めた。 神子浜や文里など市街地南側に位置する南部ブロックは、南海トラフの巨大地震が発生すれば15分後に浸水が始まり、最大津波高は12メートルと想定されている地域。2012年から合同で津波避難訓練をしている。 訓練はマグニチュード9を超す巨大地震が発生したと想定。市のサイレンを合図に、住民は火の元や戸締まりを確認した後、各避難場所を目指した。避難場所の一つ、田辺第二小学校(田辺市東陽)の廣田敬則校長は「訓練には子どもからお年寄りまで参加され、地域と学校の連携にもつながっている」と話した。 この日の訓練では、東本町と神田の両町内会が田辺第二小で、300人分のカレーライスの炊き出しを実施。町内会役員の女性約20人が調理し、避難した住民に提供した。 碓井肇・東本町町内会長は「食事を共にした住民は表情が柔和になっていた。訓練を通じて交流を深めることが大事」、神田町内会長の出羽ブロック長は「避難訓練も炊き出しも多くの人が参加し、良い訓練になった。災害に備えるため、普段からの取り組みを大切にしていきたい」と語った。
関連記事
広尾の移住情報一冊に 協力隊の中村さんが編集し初パンフ
広尾町は、移住関連情報を掲載したパンフレット「move to PIRUY(ムーヴ・トゥー・ピルイ)」を発行した。広尾の「住まい」「仕事」「食」を紹介、先輩移住者のインタビューも収録している。町は...
三光寺の河津桜 広がる色彩 長野県富士見町
長野県富士見町落合上蔦木の三光寺(川窪俊英住職)で河津桜が見頃を迎え、本堂の南東側の庭に濃いピンク色の花が広がっている。咲き具合は木によって異なり一部は葉桜に変わりつつあるが、今月いっぱいは楽...
清掃活動連続1000日を達成 田中さん「まだまだ拾い続ける」
「アースクリーン」として2020年7月からボランティア清掃活動を続ける田中秀典さんの連続記録が27日で1000日を迎えた。この日は、午前6時から桃里の海岸を清掃。賛同する仲間たち約40人でビーチクリーンを...
在外教育施設派遣の川堰、松下教諭帰国報告【釧路】
在外教育施設の教員として文部科学省の制度により派遣されていた、台中日本人学校(台湾)の川堰清美教諭(釧路市立鶴野小学校)と、シカゴ日本人学校(アメリカ)の松下美保教諭(同音別小学校)がこのほど...