川舟下りが再開 航路悪化で3カ月ぶり

運航を再開した熊野川の川舟(7日、新宮市熊野川町田長で)
「川の参詣道」として世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている和歌山県新宮市の熊野川で7日、川舟下りの運航が再開された。航路の状態が悪いとして7月上旬から運休していたが、約3カ月ぶりの再開に観光客らが喜んだ。
川舟下りは、道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」(新宮市熊野川町田長)そばの河原から、熊野速玉大社(同市新宮)近くの河原までの約16キロを川舟に乗って下る観光体験事業。同市の一般財団法人「熊野川町ふれあい公社」が毎年3月~11月末、定期乗合便を運航している。
公社の熊野川川舟センターによると、本年度は運航開始以降、浅くて船底を擦ってしまうなど航路の状態が悪く、何度か川を掘削して運航をしてきたが、梅雨時季に増水が多かったため整備が必要な場所が増え、台風シーズンに入ったことも重なって整備できず、長期間の運休につながったという。
再開初日の7日には、午前10時に出発した2隻に計13人が乗船。横浜市から妻と訪れた男性(70)は「すごく楽しみにしていた。乗れないかもしれないと思っていたので良かった。満喫したい」と笑顔。船頭を務める道上友治さん(71)は「やっと再開できてうれしい。改めて気を引き締め、船頭一丸となって安全安心に努めたい」と話した。
川舟センター職員の大濵考之さん(57)は「夏の行楽シーズンを運航できなかったのは痛かったし、多くのお客さんをお断りして大変心苦しかった。秋の行楽シーズンを迎え、多くの方にお越しいただけるように頑張りたい」と話した。
公社では、消費税が増税された今月から、これまで据え置いていた乗船料金を大人3900円から4300円に値上げした。問い合わせは川舟センター(0735・44・0987)へ。
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