「共生社会の彫刻」完成 ハンスさんと児童ら制作【宇部】
作品の前で笑顔を見せる関係者ら(ときわ湖水ホールで)
ドイツの彫刻家ハンス・ショールさん(67)と、宇部市内の小・中学校、宇部総合支援学校の中学部までの児童・生徒が共同制作した「共生社会のための彫刻」のお披露目式が6日、ときわ湖水ホールで行われた。来園者など200人が見守る中、関係者らが除幕し、完成を祝った。
彫刻を制作するプロジェクトは昨年12月、児童・生徒ら合計250人が動物の絵を描くワークショップでスタート。ショールさんが、子どもたちの作品500点から選んだ11点を基に原画を作成。市内建設業者などの協力を得て、実物制作に取り掛かり、9月中旬に完成させた。 作品名は「だれかの肩の上に」。ときわ湖水ホールのアートギャラリーの壁面に設置された。サイ、ワニ、ライオンなどの動物の上にネコや昆虫といった小さな生き物が乗り、支え合っているかのよう。資金は企業や個人からの浄財で賄った。 式でショールさんは「みんなが手を取り合い、一つになる姿をイメージして仕上げた。プロジェクトに携わることができて誇りに思う」とあいさつ。久保田后子市長は「作品に込められた思い通り、誰もが親切で助け合えるまちづくりを目指そう」と呼び掛けた。 除幕はショールさんや制作に当たった子どもたち、市関係者、来場者らが行った。同ギャラリー前に置かれたパンダとカメの彫刻も含め、全容が現れると、拍手が湧き起こった。
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