地域協力で「森のステージ」 伊那西小児童の歌声響く
伊那西小学校林「林間」に完成した森のステージ。全校46人の児童たちが歌声を響かせた。
長野県伊那市の伊那西小学校が「林間」と呼んで大切にしている学校林内に「森のステージ」が完成し、2日朝の全校音楽で披露された。同校の創立70周年を記念して、学校を支える地域の人たちが林間の「集いの森」の中心的施設になる舞台を整備した。使い初めは全校46人の児童たちで、森の中に歌声を響かせた。
まだ足跡のないステージに上がった児童たちは、全員で「翼をください」を斉唱し、森の中に歌声をこだまさせた。鳥の鳴き声を聞きながら歌い終えると、「声が響いた。気持ちが良かった」と感想を話した。
ステージは直径6メートルの円形で、校舎側の3方向を面取りし、ステップを設けている。同校卒業生で設計を担当した建築士の渡部洋一さん(50)によると、5月ごろから構想を練り、9月中旬から地域の人たちの協力で工事を進めてきたという。ステージの位置や向き、大きさなど、6年生の意見も生かされた。
材料は林間整備のために伐採したアカマツやカラマツ。お披露目の朝、二木栄次校長は「林間の木の命を受け継いだ温かみのある舞台で、地域の皆さんが大勢関わり、何日もかけて作ってくれました。児童会の発表や学習の中で大いに使ってほしい」と呼び掛けた。
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