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紀伊民報社

宇宙産業の可能性探る 串本でシンポジウム

宇宙産業の最先端で活躍する人たちが講演したシンポジウム(25日、串本町串本で)

 「宇宙シンポジウムin串本」が25日、和歌山県串本町串本の町文化センターであった。民間ロケット会社「スペースワン」(東京都)の小型ロケット発射場が、同町田原に建設されるのを受けて県と町が開催。宇宙産業の最先端で活躍する専門家らが、将来の宇宙産業の可能性について話し、約600人が来場した。

 講演したのは、超小型衛星分野を開拓した第一人者の中須賀真一・東京大学大学院工学系研究科教授(航空宇宙工学)、人工流れ星などのエンターテインメント事業を推進する岡島礼奈・ALE代表取締役社長CEO、田原にロケット発射場を建設している太田信一郎・スペースワン代表取締役の3人。
 中須賀教授は、「宇宙開発・産業の現状と超小型衛星による宇宙革命」をテーマに講演。人工衛星の小型化は宇宙産業にとっては一大革命で、世界各国の事業者がさまざまなビジネスを生み出していると説明。人工衛星を低価格、短期間で製造できるようになったことから、小型ロケットを発射する需要が年々高まっていると述べ「今後、世界と勝負する技術をつくっていきたい」と話した。
 3人の講演の後、柴田和也・県産業技術政策課長の司会で、中須賀さん、岡島さん、スペースワン最高顧問の遠藤守・公益財団法人日本宇宙少年団専務理事、田嶋勝正町長の4人が「宇宙開発利用の将来の展望とロケットが和歌山にもたらすもの」をテーマにパネルディスカッションした。
 田嶋町長はあいさつで、3年前に県から発射場誘致の説明を受けた際に「千載一遇のチャンス」と思ったと説明。建設地付近の住民の賛同や立ち退き、建設用地取得、漁業関係者の同意といった条件を満たすのは簡単ではなかったと振り返り、誘致に協力、尽力した関係者に改めて感謝した。今後は、この事業をいかにして子どもたちの教育や地域にとって有益なものにしていくかを勉強していきたいと話した。
 仁坂吉伸知事は冒頭にあいさつし、世界ではすでに宇宙産業の激しい競争が起こっていることから、田原への発射場誘致を急いだと説明。ロケットの打ち上げが始まると、多くの宇宙産業関係者や観光客が町内を訪れるようになると述べ、地域でどのように関わっていくかを考えてほしいと呼び掛けた。

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