国立劇場はつらつ演舞 八重農郷土芸能部 「瑞穂の恵み」に大喝采

【東京】第30回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演(文化庁など主催)の最終日が25日、国立劇場で行われ、今月1日に佐賀県での全国高等学校総合文化祭「2019さが総文」の郷土芸能部門で文化庁長官賞を受賞した八重山農林高校郷土芸能部の生徒28人が演目「瑞穂の恵み~豊年祭(プール)より~」を披露した。同校としては10年ぶり。県勢としては4年ぶりの東京公演出場。
演目は、旧暦6月に行われるプールと呼ばれる豊年祭で御獄(ウタキ)に奉納するイリク太鼓と踊りで構成。ドラと太鼓による厳粛な雰囲気のイリク太鼓とは対照的に、はつらつとした農作業の様子と豊作を願う農民の心を踊りに込めた。クライマックスは部員が輪になって瑞穂の恵みに感謝、会場から大喝采を浴びた。
部長の新城愛結さん(3年)は「憧れの舞台で緊張したが、合言葉の“結(ゆい)の心”を持って、実際の豊年祭に参加して学んだ独特の島らしさを表現できたと思う」と充実した表情。副部長の嶺井泰志さん(3年)は「国立劇場の雰囲気に圧倒されたが、ここに立てなかった他校の思いも込めて、楽しみながら演じることができた。後輩たちにはこの経験を大事にして部活動に励んでほしい」とエールを送った。
顧問の東内原聖子教諭は「食物への感謝など、日頃の実習成果と地域行事への参加経験が生きた。郷土への思いが詰まった舞台」と拍手を送った。 (小笠原大介通信員)
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