地元消防と連携強化 白浜空港消防隊

白浜町消防本部(右)と空港消防隊の合同訓練であいさつする古川泰造さん(左端)=白浜町の南紀白浜空港で
南紀白浜空港(和歌山県白浜町)の消防隊と同町を管轄する町消防本部が、連携を深めている。空港を運営する南紀白浜エアポートは、この連携が空港消防隊のレベルアップにつながるほか、事故や災害時への備えとしても有意義だと期待する。エアポート社では同本部OBを採用。これまで以上に、訓練などに共同で取り組むという。
空港の消防業務は、警備業を手掛ける「NWS」(白浜町)がエアポート社から請け負っている。空港には大型化学消防車も配備しており、飛行機やヘリコプターが離着陸する際、隊員は万一の場合に備えて車両に乗って待機している。
町消防本部とは以前から訓練などに取り組んできたが、4月の南紀白浜空港民営化を機に、より関係を強めようと考えた。5月にはエアポート社、町消防本部、NWSの担当者が一緒に関西空港を視察した。
5月下旬にも空港で合同訓練をした。消防本部の職員は空気呼吸器の装着方法を細かく説明。一方の空港消防隊員は、大型化学消防車の構造や性能を紹介した。消防本部の担当者は「事故はないに越したことはないが、いざという時のためにも備えておかないといけない」と話した。
4月にエアポート社に採用され、空港消防隊と町消防本部の「橋渡し役」を担うのは、同本部トップの消防長も務めたことのある古川泰造さん(63)。空港消防隊の指導などを担っている。古川さんは「自治体消防との連携は不可欠で、隊員たちの技術の向上にもつながる。安全を守るため、より現実的な訓練の方法も考えていきたい」と話している。
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