
「ありがとう平成 よろしく令和」と書かれた紙を掲げ、平成最後の夕日に別れを告げた来場者ら=4月30日、久部良漁港

特設ステージは祖納青年会による棒踊りで幕開け。与那覇旭祐さん(左)と田島立さんの勇壮な舞いに会場からは大きな拍手がわき起こった=4月30日、久部良漁港
【与那国】「平成最後の夕陽 in YONAGUNI」(同実行委員会主催)が4月30日、久部良漁港で行われ、島民や観光客など多くの人が平成最後の夕日を一目見ようと集まった。実行委員長の外間守吉町長は「きょうで平成が終わり明日から令和が始まる。夕日が落ちる瞬間を皆さんと共有し、歴史の一コマをつくっていこう」と来場者に呼び掛けた。この日は、日本最西端の与那国島から見る夕日は夕方から西の空にかかった雲で見ることができなかったが、集まった人たちは「ありがとう平成 よろしく令和」と書かれた紙を掲げ、それぞれの思いを胸に去り行く平成の終わりを惜しんだ。
久部良漁港に設置された特設ステージでは、祖納青年会(杉本貴辰会長)の勇壮な「棒踊り」で幕開けすると、フラオハナによるハワイアンフラや地元出身の与那覇歩さんと米蔵一正さんのライブも行われ、会場は熱気に包まれた。
那覇と石垣から与那国へ向かう空路は、夕方を除いて満席状態。宿も高い稼働率を示した。唯一の海路、福山海運の「フェリーよなくに」には普段の倍以上の乗船があり、観光客が目立った。
昨年3月に天皇、皇后両陛下が与那国島を初めて訪れており、これに改元を絡めた記念ツアーで訪れた客も多くいた。神奈川県から夫婦で来た座間豊さん(56)は日没後「一つの時代が終わったと感じる。いい時代に与那国へ来ることができた。自然豊かで静かな素晴らしい島だ」と笑顔だった。
東迎高健さん(86)は「戦争があった昭和の次の平成は『平和に成功』した時代だった。次の時代も平和であり続けてほしい」と新たな時代に期待した。
会場には出店もあり、与那国漁協青年部のブースには長蛇の列ができ、カジキそばやカジキのうす皮ポン酢、カジキの天ぷらなどが飛ぶように売れていた。
在沖与那国郷友会の東浜金二会長も激励に訪れた。
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