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長野日報社

稚アユ出荷 長野県水産試験場諏訪支場

養殖業者に引き渡された稚アユ

 県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)で稚アユの出荷が始まっている。体長6センチ程度(体重1グラム)に成長したアユを順次、県内の民間養殖業に引き渡している。出荷は3月末まで続き、約70万尾を出荷する予定。

 昨年10月上旬に町内の同支場アユ種苗センターで約2800万粒を採卵し、他県から60万粒の発眼卵も導入した。受精卵は約2週間でふ化し、体長7ミリのふ化仔魚を人工海水中で育てた。12月中旬から徐々に人工海水の濃度を下げて淡水に慣らし、現在は淡水で飼育している。同支場の職員は「今季は順調に飼育できた。問題なく出荷を迎えられてほっとしている」と話した。

 22日は上田市の臼田養魚場に約6万匹を出荷した。トラックの荷台に積んだ水槽に次々を入れられた稚魚は元気よく泳いでいた。出荷後は体長9~10センチ(体重8~10グラム)になるまで飼育された後、4~6月に県内の漁業協同組合に出荷され、それぞれの河川に放流される。アユ釣りは6月上旬ごろから順次解禁される。

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