星のやでクモーマミ種まき 竹富保育所の園児ら

【竹富】小浜島の在来大豆「小浜大豆(方言名・クモーマミ)」の種まきが2日午前、星のや竹富島(本多薫総支配人)で行われた。参加した竹富保育所の園児10人は元気よく種子を植え、大豆の生育を楽しみに待ちわびた。竹富島ではクモーマミの生産農家がなく、星のやが島の伝統食文化復興プロジェクトとして栽培を企画。ことし5月に大豆を収穫後、6月「集落の日」のイベントで島民と豆腐作り体験を計画している。
クモーマミは小粒ながらも良質でおいしいと評判の大豆だったが、安価な外国産大豆が入ってきたことで一時、栽培が途絶えた。その後、かろうじて残っていた大豆を復活させ、小浜小中学校、八重山農林高校などで試験栽培されている。
今回の種まきは、星のやが去る1月28日に八重山農林高校から譲り受けた種子4㌔のうち2㌔を使用。施設内の畑で担当スタッフが植え付け方法を説明し、園児や保護者は3班に分かれ種子を植えていった。
一つ一つ真剣に植え付けする上勢頭優空ちゃん(4)は「皆と種がまけて楽しかった。(大豆から作られる)おいしい豆腐が早く食べたい」と胸を躍らせた。
本多総支配人は島の子どもたちに島の文化を継承することの大切さを強調。「集落の日に島民を招き、クモーマミから作った豆腐をぜひ食べてもらいたい。今後も、島と共生共栄できる施設を目指し持続的に活動していく」とプロジェクトへの意気込みを語った。
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