
切り株に氷が残ってできる「キノコ氷」。糠平湖特有の自然現象だ
氷を載せた切り株が並ぶ、上士幌町糠平湖の冬の風物詩「キノコ氷」が今年もお目見えした。厳しい自然環境が生み出す氷の造形が、釣り人や観光客らの目を楽しませている。
糠平湖は1955年、原生林を伐採して造成されたダム湖。毎年12月ごろから湖面が結氷し、発電のため放水されて水位が下がると、湖底に残る切り株に氷が結着し、巨大なキノコのような形になる。
もともと釣り人の間では知られていたが、20年前に通信社がニュース配信したのを機に、多くの観光客が訪れるようになった。
キノコ氷ができるには、気温の低さと積雪の少なさに加え、水位の低下が緩やかであることも必要。国内では糠平湖のみで観察できるとされ、ひがし大雪自然ガイドセンターの河田充代表は「三つの条件が重なってできた偶然の産物」と話す。
五の沢橋梁(きょうりょう)の駐車帯から10分ほど歩くと、大小さまざまなキノコ氷が湖上に点在。雪をかぶった氷は、マッシュルームのようにも見える。今年は水量が少ないこともあり、切り株のみが突き出たものも。数も少なく“不作”という。キノコ氷は3月中旬ごろまで楽しめる。
関連記事
選ばれ続ける観光地に 富士見パノラマリゾートの 環境配慮型プロジェクトが本..
一般社団法人・富士見パノラマリゾート(長野県富士見町)は27日、スキー場内の落ち葉やレストランの食品残渣などで堆肥を作り、自社農園や山野草公園で活用する環境配慮型プロジェクトを本格始動させると...
「リゾートビュー諏訪湖」今年度初運行 長野-富士見駅間で
JR東日本長野支社は26日、臨時快速列車「リゾートビュー諏訪湖」を長野-富士見駅間で往復運行した。今年初めての運転。2時間停車した富士見駅(長野県富士見町)では町民が横断幕を掲げながら乗客を出...
定員制限を解除、家族連れら“探検” カゴメファーム富士見 長野県
5季目の営業が始まった長野県富士見町大平の「カゴメ野菜生活ファーム富士見」で、隣接するカゴメ富士見工場の工場見学ツアーが家族連れらに人気だ。昨季は新型コロナ対策で1回の定員を10人に制限したが...
モダンな空間で出来たての酒を 八峰町にブルワリー併設カフェオープン
八峰町八森の山本酒造店(山本友文社長)が国道101号沿いの同社敷地内に整備したブルワリー(醸造所)併設のカフェ「LABO and CAFE YAMAMOTO」が25日、本格オープンした。県内外から日本酒ファンが来...