切り株に氷が残ってできる「キノコ氷」。糠平湖特有の自然現象だ
氷を載せた切り株が並ぶ、上士幌町糠平湖の冬の風物詩「キノコ氷」が今年もお目見えした。厳しい自然環境が生み出す氷の造形が、釣り人や観光客らの目を楽しませている。
糠平湖は1955年、原生林を伐採して造成されたダム湖。毎年12月ごろから湖面が結氷し、発電のため放水されて水位が下がると、湖底に残る切り株に氷が結着し、巨大なキノコのような形になる。
もともと釣り人の間では知られていたが、20年前に通信社がニュース配信したのを機に、多くの観光客が訪れるようになった。
キノコ氷ができるには、気温の低さと積雪の少なさに加え、水位の低下が緩やかであることも必要。国内では糠平湖のみで観察できるとされ、ひがし大雪自然ガイドセンターの河田充代表は「三つの条件が重なってできた偶然の産物」と話す。
五の沢橋梁(きょうりょう)の駐車帯から10分ほど歩くと、大小さまざまなキノコ氷が湖上に点在。雪をかぶった氷は、マッシュルームのようにも見える。今年は水量が少ないこともあり、切り株のみが突き出たものも。数も少なく“不作”という。キノコ氷は3月中旬ごろまで楽しめる。
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