全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

長野日報社

「高遠石工」英語版ガイド作製 伊那市

外国人観光客向けに作った「高遠石工」の英語版ガイド

 伊那市は、江戸時代に活躍し、同市高遠町をはじめ、全国に石仏などの作品を残した高遠藩ゆかりの職人集団「高遠石工」を紹介する英語版冊子「高遠石工の石仏巡礼ガイド」を作製した。日本を訪れる外国人観光客の誘致を図る狙いで、市内に残る石仏に焦点を当て、その魅力を伝えている。高遠石工を新たな観光資源として発信し、観光振興につなげたい考えだ。

 冊子はA4判・22ページ。市と一般社団法人高遠石工研究センターが昨年、文化庁の補助を受けて作った冊子「ようこそ高遠石工のふるさとへ」のデータを活用。写真や内容はほぼ同じで、日本語の文章を英訳する形で作った。

 高遠石工は優れた技術から全国に出向き石仏や石塔、石橋、鳥居、石垣など多くの石造物を作った。中でも名工と言われる守屋貞治の石仏は評価が高く、冊子では高遠町にある建福寺の「西国三十三所観世音菩薩」や桂泉院の「准胝観世音菩薩」、勝間の「大聖不動明王」など貞治の作品を中心に取り上げた。

 写真は同センター事務局長で映像作家・カメラマンの熊谷友幸さん(63)が撮影。石仏の魅力を引き出すため、日の当たり方などを見ながら時間をかけて写真を撮り、「貞治仏」と称される石仏の豊かな表情をとらえた。熊谷さんは「まずは地元の人たちに関心を持ってほしいが、逆輸入のように高遠石工の魅力が広がれば」と期待する。

 市は高遠石工の優れた作品や芸術性を見直し、桜やそばと並ぶ新たな観光の目玉にしていきたい考え。海外ではこうした日本の文化に関心が高まっていることから、世界に発信し、伊那市に足を運んでもらう。高遠石工の英語版サイトも併せて設けた。今後、高遠石工を案内するガイドの養成なども検討する。

 英語版の冊子は2000部作製し、市内の観光施設などで無料配布している。

関連記事

芽室に新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施

 芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...

荘内日報社

酒田港 基地港湾に指定

 遊佐町沖、酒田市沖で進む洋上風力発電の事業化に向けて国土交通省は26日、酒田市の酒田港を港湾法に基づく「海洋再生可能エネルギー発電等拠点港湾(基地港湾)」に指定し、酒田港港湾管理者の吉村美栄子県知...

宇部日報社

地元の歴史や名所歌う「今昔かるた」 埴生小・中の図書館ボランティアが制作..

 「埴生祇園 1100年の古(いにしえ)より」。山陽小野田市埴生地区の歴史や文化、名所を歌った「埴生今昔かるた」が、埴生小・中(東原秀一校長、265人)の玄関奥の大階段に飾られ、児童や生徒たち...

「元気で大きくなって」 ウミガメ放流、児童ら見守る 奄美海洋展示館

 鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館は25日、飼育していた6歳のアオウミガメを放流した。2017年夏に大浜海浜公園でふ化後、陸で衰弱していたところを保護された個体。遠足で同館を訪れていた奄美小学...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク