タイからの旅行者受け入れを
東北・庄内へのタイからのインバウンド誘致について協力要請するみちのくインバウンド協の熊谷理事長(左から2人目)ら
庄内を拠点に東北への外国人旅行者誘致に取り組んでいる一般社団法人みちのくインバウンド推進協議会(理事長・熊谷芳則ホテルリッチ酒田代表)は7日、鶴岡市の皆川治市長と面談し、今年4月以降本格化するタイからの旅行客受け入れについての理解と行政との連携を要望した。
同推進協はこれまで3年にわたり、タイにターゲットを絞ってインバウンドの受け入れ活動を展開。青森、福島を除く東北4県と庄内を回るツアー造成で一定の成果を挙げている。今年4月以降、さらに誘客が進む見通しで官民が一致団結し、ゴールデンルート(東京、箱根、富士山、京都、大阪などの主要観光スポット)だけでない東北へのインバウンドルートを確立させようと旅行会社の下見となるタイの旅行会社招請事業(ファムトリップ)など協力を要請することにした。
この日は熊谷理事長はじめ4人が鶴岡市役所を訪れ、皆川市長や担当部課長らと懇談。熊谷理事長は“歌登の奇跡”と呼ばれる北海道の北端に位置する地域にタイ人が押し寄せるインバウンド成功の立役者となったホテルコンサルタントの河野裕喜さんを事務局長に迎えてスタートした同推進協のこれまでの経過と、今後の展望を説明。「鶴岡市は食文化と関連し欧州圏をインバウンドの戦略としているが、そこにアジア圏も加えていただきたい。タイが成功すれば周辺のアセアン諸国からの誘客も期待できる。行政からも東北・庄内の起爆剤として後押ししてほしい」と協力を要請した。
皆川市長は「民間主導で素晴らしい取り組み。東南アジアのお客さまは非常に現実的なインバウンドのアプローチ。一緒にやれるところはやらせていただく」と述べ、協力に前向きな姿勢を見せた。
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