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紀伊民報社

海の生き物がやって来た 山の学校に移動水族館

海の生き物に触れる児童(10日、田辺市龍神村湯ノ又で)

 田辺市龍神村湯ノ又、龍神小学校体育館で10日、海南市の県立自然博物館の「移動ミニ水族館」による体験授業があった。全校児童16人が、生きたサメやヤドカリなどに触れた。

 同校は標高395メートルの山間部にあり、児童は海水浴や磯遊びをすることが少ない。海の生き物に触れることで心が動き、新しい気付きにつながればと、同博物館の協力で実施した。  授業前、古久保功校長が「図鑑などで魚のことは知っていると思うが、新しい体験をすると心に栄養を与えることができる。今日はいっぱい触って楽しんで」とあいさつした。  講師は、同博物館の竹中利明学芸員と小泉奈緒子学芸員が務め、触る時の注意点などを話した。  体育館には海水を入れた二つのミニプール(縦80センチ、横1メートル)を用意。エイラクブカ、アカエイ、ヤドカリ、ナマコ、ウニなどの生き物を入れて自由に触ることができるようにした。  別の容器には、全長約20センチのアカウミガメの子どもや、ミドリガメとしてペットショップで売られているミシシッピアカミミガメなど、水槽にはエイラクブカやハナミノカサゴを泳がせて観察できるようにした。  机にはタヌキ、テン、イノシシなど動物のはく製を並べ、ヘビやカメを捕る道具類や博物館の展示水槽内を掃除する時に使う空気ボンベなどの潜水具一式も展示して、仕事の内容も紹介した。  児童は、恐る恐るサメやウニなどに触って歓声を上げ、全長約2メートルのアオダイショウを首に巻くなどして写真を撮った。  質問コーナーでは、児童から「ナマコやカニやヘビなどは世界で何種類いるのか」などの質問が相次いだ。竹中学芸員が一つ一つの問いに丁寧に答え、みなべ町の浜に産卵するアカウミガメの生態についても紹介した。  黒田竜介君(4年)は「サメは頭がザラザラ、しっぽはつるつるしていた。ヘビはちょっと怖かった。巻き付く力が強かった。磯遊びをしたいと思った」と話した。  渡辺陽菜さん(4年)は「楽しかった。触ったヘビは冷たくてカメの甲羅は硬かった。夏に海に行ったらヒトデを探したい。図鑑でも調べてみたい」と感想を述べた。  同博物館によると移動ミニ水族館は、遠隔地などで来館できない子どもたちに自然に興味を持ってもらうため、4年前から県内の小学校を中心に巡回している。龍神小は初めての訪問。今回は県内の陸地や海に生息する動物をはく製も含め約30種類、4トントラックで運んで展示した。

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