台風による停電いつまで 不満が募る住民

停電が続く中、小型発電機を触る小川貴史さん(14日夜、田辺市龍神村広井原で)
台風21号による停電で和歌山県田辺市龍神村広井原で15日正午現在、2世帯が復旧していない。10日間も停電が続く生活に住民は「いつまで続くのか」と不満を募らせている。 広井原は14日朝の時点で4世帯が停電していたが、久保弘明さん(79)方と瀬戸多津子さん(78)方は夕方までに仮復旧。久保さんは「電気がないと心も暗くなりストレスがたまった。ライトや保存食などを日頃から用意しなければ」、子どもと2人で住む瀬戸さんは「夜は仏壇のろうそくをともして生活した。皆さんに助けてもらいありがたかった」と振り返る。 一方、市道から高台にある小川貴史さん(54)方と玉置武彦さん(52)方は15日になっても停電中。両世帯には田辺市から救援物資としてカセットボンベ式の小型発電機が1台ずつ支給されたが、小川さんによると、冷蔵庫や空調などの電気を多く使う製品には使えず、カセットボンベ二つで約2時間が使用限度のため、小川さんは携帯電話とスマートフォンの充電などに使っているという。ともに停電の現状や復旧の見通しについて情報を望んでいる。 高齢の母親と同居している玉置さんも「ずっと停電の生活が続いているので心配している」という。玉置さんによると、自己所有の発電機を使っているが、1日でガソリン約20リットルが必要。高騰している時期だけに出費がかさみ、一日も早い復旧を望んでいる。 停電世帯の近くにある電柱のうち1本が根元から壊れており、関西電力は15日中に電柱を新たに建てるなどして復旧工事を急いでいる。
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