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白老の景色、帽子に そば店主の富田さん 新ブランド「水声山色」

 白老町本町で飲食店「手打ち蕎麦(そば)と珈琲(コーヒー)てんぞう」を営む富田英介さん(40)が今秋、町の自然をモチーフにしたアパレルブランド「水声山色(すいせいさんしょく)」を立ち上げた。樽前山やポロト湖周辺の森をイメージしたロゴをキャップやニット帽に刺繍(ししゅう)し、「自分がよく知るこの町の景色を身に着けたい」という思いを形にした。白老発の新しい土産物として広げていきたい考えだ。

2種類の帽子を手がけた富田さん

 北宋時代の詩人・蘇東坡(そとうば)の禅語に由来する名で、富田さんは「自分にとって大事な言葉。水に関わる仕事が多かったので選んだ」とほほ笑む。

 デザインは、茨城県在住の木版画家、田中彰さん(37)に依頼した。田中さんは昨夏、町や登別市で滞在制作した際、富田さんとポロト湖でカヤックに乗り、湖面から眺める樽前山や朝焼けの景色を取材。そこで得た印象をもとに木版画作品を制作し、その図柄を刺繍用にデザインし直した。制作したのはキャップ(野球帽)とニット帽。キャップは6色、ニット帽は3色を展開する。「どの年齢の人にも似合うよう、落ち着いた色味と雰囲気を意識した」と話す。

 ブランド名の英語表記として「Water/Voices/Mountain/Colors」の言葉を添え、白老の「水の声」と「山の色」をテーマにした世界観を前面に出す。

 カヌーが趣味という富田さんは3年前の2022年12月、ポロト湖の景観にひかれて移住。「この町が好きで、自分の好きな白老の要素をもっと外に出したかった。新しい土産物として、町内外の人に白老の景色を思い出してもらえるきっかけになれば」と話す。

 今後は町内外のアーティストと協力し、Tシャツやパーカー、バッグ、キーホルダーなど雑貨類にも広げていく構想だ。当面の販売は経営するそば店頭と書店「またたび文庫」で行い、制作秘話や新作情報はインスタグラム公式アカウント「@suisei_sanshoku_shiraoi」で発信している。

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