女性も暮らしやすい宇部に 子育て、安心、働き方など、タウンミーティングで意見交換【宇部】
「女性の暮らしやすい宇部市をつくるプロジェクト」のタウンミーティングが13日、市役所の市民交流棟で開かれた。高校生や子育て世代の女性ら50人が参加し、座長を務める山口大副学長でダイバーシティ推進室長の鍋山祥子教授を交えて「子ども・子育てに優しい地域」などをテーマに意見を交わした。
性別を問わず、すべての市民が個性や能力を発揮できるまちづくりを推進する市の施策の一環。7月に実施した地域幸福度アンケート調査の結果を踏まえ、市民の意見を聞くために開催した。
篠﨑圭二市長は「生活の中で我慢し、違和感を抱いたまま暮らしている女性が多い。そうした我慢や違和感を解消することで、このまちはもっと元気になる」とプロジェクトの意義を述べた。
鍋山教授は市の人口について「少子高齢化と人口減少が同時進行し、2050年には現在の7割に減る」と指摘。「これからは老齢人口の増加と年少人口の減少を前提としたまちづくりに、腹をくくって取り組む必要がある」と伝えた。
さらに、デジタル庁の「地域幸福度指標」に基づく客観データと、7月のアンケート結果に基づく主観データを掛け合わせ、市の強みと弱み、優れている点と不満な点を表した図表を作製。多くの市民は住宅環境、地域とのつながり、自然の恵みを強みと感じ、移動・交通、買い物・飲食に不満を抱いていると分析した。
休憩の後、参加者は8グループに分かれて「安心・安全に暮らせる地域」「女性が働きやすい地域・職場環境」など六つのテーマについて意見を述べるワークショップを行った。「女性や誰もが利用したくなる公共施設」のグループに参加した兼重ひめのさん(宇部中央高1年)は「住みやすいまちづくりに取り組んでいる総合的学習に役立てたいと参加した。若者が気軽に集まって、勉強したり話したりできる公共施設があるといい」と話した。
鍋山教授らは来年1月下旬をめどに、来年度の実施に向けた政策提言をまとめる予定。

鍋山教授の説明を聞く参加者たち(市民交流棟で)
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