アンドロイドのトークショー
豊橋で「ものづくり博」

豊橋市総合体育館を会場にした東三河地域のものづくりの技術、製品を紹介する「ものづくり博2018in東三河」は最終日の16日、家族連れらも訪れ、多くの人が企業、団体のブースを見て回った。人工知能ロボット「対話型アンドロイド」の“トークショー”もあり、来場者の関心を集めた。 アンドロイドは、総合解体工事・産業廃棄物処理業のマルコー商会(同市)が創業者精神を後世に伝えるため、洪本正克会長の意思を引き継ぐロボットとして開発し、製作した。 国内に7体しかないというアンドロイド。会場の特設ステージには、体形や声もそっくりの洪本会長とアンドロイドが一緒に登場した。 洪本会長は「マルコー商会を300年企業にしたい。そのためには300年を築ける人づくりが必要。私の経営の思い、考え方を受け継いでもらうため、アンドロイドに託した」と説明。中小企業や小規模事業所で事業承継が課題となっている中、創業者の思いを残していく。 社員教育が重要と言い「私は感情的になることもあるが、もう1人の私は感情的になることもなく、聞きたい時に答えてくれる」と洪本会長。アンドロイドも「(社員が)成長するには、疑問を持った時に答えられること。今、知りたい、聞きたい時に聞けるのがアンドロイド」と話した。 会場に来た人たちからの経営に関わる質問にも回答し、アンドロイドは「社員1人ひとりが何をすればいいか、考える力を持つこと。社員教育をしない企業は発展しない」と洪本会長の考えを伝えた。 子どもたちや若者を含む集まった人たちを前に、洪本会長は最後に「この先の未来をどうしていくかを考えて生きること。がむしゃらに、ボケッと生きていくのもいいが、すごくもったいない。自分はこうなりたい、こうしたいという目標をつくり、今、行動する。一瞬を大切にしてほしい」と呼び掛けた。 アンドロイドとの握手会もあり、来場者の列ができ、記念写真も撮っていた。
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