釧路孝仁会看護専門学校（田中英司学校長）で２０日、学校見学会が開かれた。参加した市民ら３１人が病院の機材や道具に触れ、看護職の魅力を体感した。

　看護師を目指す人だけでなく、地域住民にも体験などを通じて看護学校に興味を持ってもらおうと初めて企画。校内を自由に見学することができ、授業で実際に使用しているシミュレーターやＤＶＤを観賞するコーナーなどを設けた。

　この日参加者は心音が聞こえる人形に聴診器を当てて音を確認したり、注射器で薬剤を投与する模擬体験のほか、白衣を着て記念撮影するなど、普段できない体験を楽しんでいた。

　家族３人で参加した松下実愛ちゃん（３）は「聴診器を実際に使えて楽しい。将来は病院で働きたい」とにっこり。父純平さん（３３）は「子供にとって本物に触れられることは貴重な経験。見学に来てよかった」と話した。同校の畠山菜々恵専任教員は「子供たちに興味を持ってもらえてよかった。今後も年に１回のペースで開催したい」と話していた。

看護服を身にまとい看護師の雰囲気を楽しむ子供たち