見物客を楽しませている金仏梅公園の梅の花（三種町鹿渡で）

　三種町鹿渡の金仏梅公園で梅の花が咲き、赤や白色の花々が地域に春の訪れを告げている。管理している町農業公社によると、県内最大規模の梅公園。観梅会が始まった６日は町内外から訪れた見物客が散策しながら花を愛でる姿が見られた。
　金仏梅公園は、ことおか中央公園の南側にあり、５・３㌶の敷地に栽培用の「越の梅」や「藤五郎」、「白加賀」、「南高」、「豊後」のほか、観賞向けの花梅を合わせて約２千本が育つ。
　町農業公社によると、暖冬少雪だったものの、３月は冷え込む日もあって開花状況は昨年に比べて１週間ほど遅いという。現在、公園全体では咲き始めだが、風当たりが弱い場所では満開の花梅も見られる。
　観梅会初日の６日は天気に恵まれ、青空に赤や白色の花が映え、散策をしたり、写真を撮ったりする見物客が目立った。
　秋田市の伊藤昌治さん（84）、恭子さん（84）夫妻は「木によって見頃を迎えているものがあり、来て良かった。三種町内の農産物直売施設巡りも楽しみで、漬物、ことおか餃子を買って帰りたい」と食にも関心を寄せていた。
　金仏梅公園は、町が推進する「クアオルト健康ウオーキング」の「琴丘クアの古道コース」にも組み込まれており、健康増進のために歩く人も多い。
　今後さらに開花が進むとみられる。観梅会は14日まで。入園無料。