壮行会で一人ひとり抱負を発表する生徒

　長野県原村人づくり事業でニュージーランドのオークランドスーパーシティ・プケコヘに派遣される原中学校２年生10人の壮行会が19日、村役場で開かれた。新型コロナの影響で派遣は５年ぶり。村関係者らからの激励を受けた生徒たちは同日、村を出発し、成田空港から目的地に向け出国した。

　同事業は青少年の育成や国際交流を目的に実施しており、今回で27回目を数える。

　壮行会には村関係者や村議会議員、生徒の家族ら約60人が参加。牛山貴広村長は「学ぶことはもちろん、楽しむことも忘れずに充実した時間を過ごして」と激励し、旅の無事を願った。村教育長や村議会議長もエールを送った。

　派遣生徒はそれぞれ「多くの人とコミュニケーションをとりたい」「文化の違いを学び、楽しみながら日本や原村の良さを伝えたい」「異国の文化を学び、たくさんの経験をして一生の思い出にしたい」など、海外体験に胸を膨らませながら抱負を発表した。

　派遣生徒は昨年５月に募集。決定後は英会話や現地の文化を事前に学ぶなど準備をしてきた。役場職員と同校の教諭が引率し、生徒たちは現地の学校で授業に参加して国際交流を深め、異文化を体験。日本の文化も伝える。30日に帰国する予定。