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長野日報社

初期から晩年まで「北澤美術館のガレ」 1年間の特別展 長野県諏訪市

北澤美術館で始まった「北澤美術館のガレ」に展示されている「フランスの薔薇」

 長野県諏訪市湖岸通り1の北澤美術館は16日から、フランスのガラス工芸家エミール・ガレ(1846~1904年)の没後120年を記念した特別展「北澤美術館のガレ」を同館で開いている。ガレの初期から晩年までの作品を網羅。2025年3月11日までで1年間にわたり、世界屈指というコレクションからえりすぐりの所蔵品を紹介している。

 ガレは芸術品としてのガラス工芸を目指し、斬新なデザインや詩的な表現を追求した。浮世絵や工芸といった日本趣味「ジャポニスム」の影響も受け、植物や昆虫などの自然をモチーフにした作品を数多く生み出した。

 会場にはガレの作品62点を展示。「蜻蛉文鶴頸扁瓶(とんぼもんつるくびへんびん)」は命が尽きて墜落していくトンボの姿を黒色のガラスを使って表現し、1889年のパリ万国博覧会でガラス部門グランプリを受賞した。脚付杯(きゃくつきはい)「フランスの薔薇(ばら)」(1901年)は苦難に耐えて咲き続ける野バラの姿を彫り込み、フランスを愛する気持ちを込めた。「ひとよ茸(だけ)ランプ」は最晩年の作で、一夜で溶けてなくなるヒトヨタケを題材に3本のキノコをかたどり、生命の成長と消滅、再生の象徴として制作した。同時代に活躍したドーム兄弟の作品なども並べ、合わせて95点を飾っている。

 学芸員の伊東宏実さんは「歴史的な名作もあり、ガレの作品がどんな変遷をたどったか見てほしい」と話している。関連イベントとして▽記念講演会「北澤コレクションの生成」(5月11日)▽「安田泰三(ガラス作家)トークショー」(9月21日)▽ワークショップ「ポーセラーツ体験」(7月28日、8月24日、9月22日)▽ガレ没後120年忌プレゼント(9月23日)-を予定している。

 10月から作品を一部入れ替える。開館時間は午前9時から4~9月が午後6時まで、10~3月が午後5時まで。会期中の休館日は10月1日、12月31日、1月1日。入館料は高校生以上1000円、中学生500円、小学生以下は無料。問い合わせは同館(電話0266・58・6000)へ。

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