枝にとまり羽を休めるヤツガシラ＝4日午後、石垣市内

　八重山の春を告げる野鳥のヤツガシラが4日、石垣市北部で確認された。

　ヤツガシラは、旅鳥または冬鳥で八重山では特に春の渡りの時期に多く飛来する。林縁部の開けた草地や農耕地などを好み、エサを探しながら地面を歩き回る姿が観察される。

　繁殖地のユーラシア大陸と越冬地のアフリカを春と秋に行き来する。

　驚いたり興奮したりすると名前の由来でもある大きな冠羽を広げる。

　美しい色合いとユニークな見た目からバードウオッチャーからの人気も高く、ヤツガシラを観察するため、この時期、八重山を訪れる人もいる。