ミツバチ増やすため巣箱作り 住民と保護団体が協力

ニホンミツバチの巣箱を作る参加者(和歌山県みなべ町清川で)
和歌山県みなべ町や田辺市の有志でつくる「梅の友ミツバチ保存会」(下村勤会長)は1月27日、同町清川のみなべ川森林組合で、呼びかけに応じて参加した住民と一緒にニホンミツバチの巣箱を作った。完成した巣箱は、住民が自宅周辺などに設置するために持ち帰った。
保存会は、梅の栽培で重要なニホンミツバチの成育環境を整えるために巣箱を作って設置している。2022年からは広く住民にも協力してもらっている。
みなべ町や田辺市は世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の認定エリアであり、今回は世界農業遺産推進協議会の生物多様性の勉強会の一環で企画し、両市町から農家ら25人が参加。同会からはメンバー7人が加わった。
参加した住民は6班に分かれ、同会メンバーのサポートを受けて取り組んだ。用意されたスギ板を電動ドライバーを使って組み立て、ミツバチを誘い込むために天井板に蜜蝋(みつろう)を塗るなどして、約1時間半の作業で幅38センチ、奥行き42センチ、高さ40センチの巣箱を1人1箱ずつ完成させた。劣化を防ぐためにバーナーを使って表面を焦がす作業は、各自自宅でしてもらうことにした。
ニホンミツバチは、春に群れの半分ほどが新女王蜂を残して古い女王蜂と共に別の巣に移る「分蜂」をすることから、そのタイミングで巣箱に誘い込む。下村会長は、誘引剤や蜂が好きなランがあることを紹介し、巣箱の適切な設置方法や天敵のスズメバチの対策について説明。「昨年、晩稲の人が設置した巣箱にニホンミツバチが入った。今年も入る可能性は十分にある。入ったら連絡してください」と呼びかけた。
さらにニホンミツバチは一時、激減していたが、ここ1、2年は増加傾向にあることにも触れ「みんなに協力してもらってもっと増やすことができればと思う」と話した。
田辺市中辺路町内井川の土山徹さん(49)は「自宅周辺には梅畑があり、ニホンミツバチを飼っていたが、うまくいかなかった。今回、巣箱の作り方を教えてもらって、飼い方も勉強しようと参加した」、みなべ町高野の久保秀子さん(67)は「ミツバチは昔、祖父が飼っていたことがあり、興味があった。増やすのに協力できればと思う」と話していた。
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