高泊小（吹上静恵校長）で１５日、全日本オートレース選手会山陽支部所属のオートレーサー、山本将之選手（３３）＝福岡県出身＝の講演会が開かれ、６年生４８人に、夢に向かって努力することの大切さを伝えた。

　 市から山陽オートレース場の包括的民間委託を受けているＪＰＦ（旧日本写真判定）の山陽事業所が、山陽オートを生かしたまちづくりを目指して２０１５年に始めた取り組み。勝負の世界に生きる選手の体験談を子どもたちに直接伝え続け、２０回目となった。

　 山本選手は今年度後期ランクＡ級６位、通算優勝回数は２回の実力者。講演では、特撮ヒーローのようだとオートレーサーに憧れた小学生時代や、教師に何度も質問して勉強で好成績を維持していた中学・高校時代を紹介。自衛隊と海上保安庁に勤務したが、夢を諦めきれずにオートレーサーの道を選んだ時の思いを振り返り「努力した人すべてが報われるわけではないが、報われる人は努力している」と伝えた。

　 念願のデビュー戦が最下位だった悔しさをばねに「同期の誰よりも練習した」というエピソードも話した。昨年１２月３１日に埼玉県で開かれたレースで、ゴール直前で格上の選手に競り勝ち１位となった映像を流すと、児童たちは「格好いい」と目を輝かせた。

　 林柚希さんは「自分はテニスを頑張っている。山本選手のように何事にも諦めずに努力したら上手になれるかも」と話した。

　 高千帆中でも２９日に講演会を行う。