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北羽新報社

JAXAと喜久水酒造がコラボ 能代の地酒を商品化へ

興味津々な様子で酒造りを体験するJAXA宇宙科学研究所の関係者

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所=神奈川県相模原市=と能代市万町の喜久水酒造がコラボレーションし、地酒の商品化を進めている。市と能代ロケット実験場の協力関係の「象徴」となる地酒にし、結び付きを強めたい考えで、能代を前面に出した「液体水素利用シンポジウム」(2月22日・東京都内)で披露した後、市のふるさと納税の返礼品に加える予定。同研究所の幹部らが13日に同酒造で酒造り体験をスタートさせ、興味津々な様子を見せている。体験は14日も行う。

 地酒の商品化は、市と同研究所が昨夏の能代宇宙イベントの打ち上げをする中で構想が浮かんだ。能代ロケット実験場は水素社会の早期実現を目指して液体水素実験施設・設備の拡張を計画しており、同研究所は「これから水素技術に関して大きく展開していく中、地元の人と新しいことをし、結び付きを強めたい」(藤本正樹副所長)という思いを地酒に込めている。
 酒の名称は液体水素由来の「えきすい」で、現在はラベルのデザインを制作中。実験場について明記する。同酒造によると、味わいは甘みと旨みを大切にした「秋田らしい酒」で、香りも優れているという。
 同研究所は、2月22日に東京都文京区の東京大浅野キャンパスで「第2回水素社会構築に向けた液体水素利用シンポジウム~能代市から水素で社会を変える!~」を開き、実験場への期待などをテーマにしたパネルディスカッション、基調講演などを行う。地酒は会場で披露し試飲を提供するほか、2月下旬か3月には500本限定で市のふるさと納税の返礼品に加える予定。
 13、14日に研究所関係者の酒造り体験が計画された。体験したのは、副所長の藤本さん、研究基盤・技術統括の大井田俊彦さん、実験場所長の小林弘明さんの3人。
 13日は、同酒造の製造責任者の平澤喜一郎さんから手ほどきを受け、蒸し米を釜から掘り上げて放冷機に流した後、蒸し米に麹菌を振りかけたり、タンクにかい入れを行ったりと、一連の作業を体験した。いずれも酒造りは初めてで、各工程で興味津々な様子。「腰にくるね」と話しつつも笑顔で挑戦した。
 藤本さんは「昔ながらの丁寧な造り方とちょうどよい機械化で酒の品質を維持しており、いろんな気付きがあって面白い。この酒を通じて実験場を知ってもらい、盛り上げたい」とし、大井田さんは「手で感じながら微妙なコントロールをすることを大切にしており、宇宙に通じるものがあると感じた。この酒が能代と実験場の協力の象徴になってほしい」と期待。平澤さんは「JAXAは自分の想像を超える存在。一緒に仕事ができるのがうれしい」と感無量の様子だった。

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